
©︎BANDE À PART - ATELIER DE PRODUCTION - FRANCE 2 CINÉMA - RTS RADIO TÉLÉVISION SUISSE - SRG SSR – 2024
「犬の裁判」
たくさんの方がタメ息をつかれて「イメージと全然ちがっていました!」とお帰りになる方が多いので、少しふれておきたいと思います。
犬が被告となった前代未聞の裁判の行方を実話に着想を得て描いた、スイス・フランス合作映画です。
カンヌ映画祭では犬の演技に与えられるパルム・ドッグ賞を受賞していますから、ますます気になる1本になりますよね。
このワンちゃんはサーカス犬だそうです。
そんなわけで、お客様は「イメージ」をもたれて、けっこうたくさんの方が、また犬が主役だからと中・高生の人たちも来られてましたね。
私も笑いのイメージをもってました。
女流弁護士がヒロインで、笑いも無いことは無いのですが、主人公である犬が女性に噛みつき、その女性がマスクをはずすと、左ほほに噛んだような大きな傷があるんですね。
結局、この中型犬から大型犬に近い犬は有罪になり、死刑(安楽死)になるということで、
とくにワンちゃんファンの人は「ええ?こういう映画だったんですね」と、よく言われましたね。
個人的にも犬は何十年も飼っているので、小型犬ですが赤ちゃんやこどもさんに噛まないかっていうのはとてもよく分かる心理です。
飼い犬の「あま噛み」という習性も持っている犬ですが、あまく軽く飼い主にでも噛むのも、意外に強く噛んでいる場合もあるんですね。
あるとき、長く飼っている犬をかまっていたらめちゃくちゃ噛まれたよ、という人の話しも実際に知っています。
その方は、中指を損傷されて聞くのもこわいくらい大きな包帯をまかれていてドキッとしました。
犬(動物全般)とかは、やはり、そうした危険があるので、親しみをもっていても、赤ちゃんや御老人の方にあえて連れていって仲良くさせるのも、かなりの注意がいりますね。
そういう、散歩中に出会う犬同志のケンカっていうのもけっこうありますね。
ということで、いやしと笑いをふりまいてくれるワンちゃんですが、そうした危険性があることも知っておかねばなりませんね。
そのことを、つくづくと感じさせた映画でした。
いやしや笑いをいっぱいくれるけれど、わんちゃんにも都合があるときはあるってことなんですね。
監督・ヒロイン:レティシア・ドッシュ 2024年 スイス・フランス合作映画 1時間21分
<訃報が届きました>
多くの人がサントラ盤を買ったものです!
あの映画音楽家のラロ・シフリンさんが、6月26日に肺炎合併症により米ロサンゼルスの自宅で亡くなられました。93歳。
1932年アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。
パリ音楽院で作曲を学び、1958年、26歳で米国(ハリウッド)に移住。
テレビドラマ「スパイ大作戦」(ミッション:インポッシブル)(1968年)のテーマで四分の五拍子を用いてダイナミックに創り上げて大ヒット。
なんと30歳のときだ。
1973年、「燃えよドラゴン」ではシンセサイザーも使用し、オリエンタル・ムードをかもし出し大ヒット。
たくさんの名曲を手がけた人気映画音楽家でした。

©︎BANDE À PART - ATELIER DE PRODUCTION - FRANCE 2 CINÉMA - RTS RADIO TÉLÉVISION SUISSE - SRG SSR – 2024