
「よみがえる声」
2025年度、キネマ旬報文化映画第1位です。
「よみがえる声」は、強烈かつ様々なことを考えさせる傑作ですね。
現在も世界中のあちこちで起こっている戦争、しかも大きく広がっている状況の今、公開される意義深さは相当にあると思います。
連日、多くの方が見に来られていまして、この映画の力を感じずにはおれません。
すごいのは、2025年に90歳をむかえる映画作家の朴壽南(パク・スナム)さんと娘の朴麻衣(パク・マイ)さんの共同監督で、広島、長崎で原爆被害を受けた人たちに直接取材されていることです。
在日朝鮮人2世である90歳をむかえるパク・スナムさんの存在感が、取材力が、見る者を釘づけにします。
いちばんはパク・スナムさんの日本と韓国のことが同時にわかる構成にされていることでしょう。
言葉は、ハッキリ力強く、ある時は日本語で、ある時はハングルで語られ、また独特のユーモア、美人でしゃべりが力強く、姿の堂々としたところ、いわゆるおしだしの良さと熱量で、戦場経験のある人に体当たり取材をしていったのです。
広島、長崎で原爆を受けた朝鮮人、長崎のかの有名な軍艦島にまで行かれ取材されています。
あと、沖縄戦の朝鮮人元軍属、そして、日本軍の「慰安婦」にされた女性たちの声なき物語も追って取材していきます。
かつて、原一男監督の「ゆきゆきて神軍」を広島初公開した当館としましては、改めて戦争の裏側を写しとったドキュメンタリーにめぐり合いますと、製作された人たちの熱い想いを思い出さずにはおれません。
「ゆきゆきて神軍」は広島も関係していて、広島での後悔は無理だろうと言われていたのですが、強引に公開して良かったと今でも記憶に残っています。たくさん見に来られました。
母パク・スナムさん、娘パク・マイさんの共同監督は、恐らくまたこれに続く作品を、当時の事実をなんらかの形で表現されるでしょう。
本当に、凄い映画でした。
現在の世界の不安の状況は一体どうなっていくのでしょう。
決まって起こる近隣諸国の小さなもめごとから、長い、また広がっていく最悪のパターンはさらに残虐に広がっていき、
非戦闘員である女性、子どもにまで平気で広がっています。
世界中の人が怯えている戦後80年を経ても、なおもエスカレートしていく現実に、日本はどう対応するのでしょうか。
是非ご覧頂いて「戦争」「差別」について考えねばならないと強く強く感じいりました。
2025年/日本・韓国映画/148分

©︎『よみがえる声』上映委員会

























































































































































































































































