©︎2023 MASTER MIND Ltd.
「PERFECT DAYS」
本当に、大変長らくお待たせしました。
やっと、公開しております。
老若男女問わず、多くの方に来て頂いています。
「待っとったんよ!」と。
ありがとうございます。
話題作、問題作は遅れましても必ず上映致しますので、お待ちになっていて下さいませ。
カンヌ映画祭 最優秀男優賞受賞
米国アカデミー賞 国際長編部門 日本代表
大都会の東京の公衆トイレの清掃員を主人公にしたところから、素晴らしいアイディアですね。見たくなってきます。
一人暮しの主人公・平山さんを役所広司さんが演じ、心地良いストイック・ムービーになっています。
さすが、東京にはおシャレなトイレがあるのですね。17ケ所も出てくるようです。
だけど、多くの人が苦手な公衆トイレの清掃ですから、嫌なことや不快なこともあるでしょう。
しかし、平山さんは表情も変えず、文句も言わず1日24時間のルーティンをつくり、
夜明けとともに起き、木々のある公園のベンチでサンドイッチを食べます。
そうして、お待ちかねの銭湯に行くんですね。
さすがに東京には立派な銭湯がありますね。
私も銭湯好きで、時間をはかって行けばお客さんが少ない時もあり、
それはラッキーだと感じますね。
朝に、自分の体が起きれるのは大事だと思っています。
タカノ橋サロンシネマ時代に、コーヒーの自販機屋のお兄さんの妹さんが、
朝起きないので見に行ったら死んでいたという話しが、忘れられなくなってましてね。
24歳だったそうで、そのお兄さんの友人が私の友人でもあり、人ごとではなかったのです。
映画には、そうした朝起きれて、仕事して、公園でサンドイッチ食べて、夜も行きつけの店にいって一杯飲んで家に戻り、「木」についての本を読むのもカッコイイですね。
主人公の年齢関係なく、人間の動作は似たりよったりで、何才の方、男女の別なく、とても自分に置きかえやすくなってきます。この映画は。
短くて少なくても、自分自身のルーティンをいくつか持つということは、とても大事なことに思えてきました。
それと同時に、色々な人間関係がふってわいてくるんですね。人生は。
「この世界は、本当にたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある。」
平山さんの名セリフであり、何故か人生はそうなっていく可能性を高く多く持っています。
年齢にあわせて、男女のちがいにあわせて、多くの感じ方がある作品ですね。
小学生が見たって、大丈夫ですよ。
人生の生き方についての映画ですから。
映画のタイトルは、ルー・リードの曲からきています。
平山さんのアパートの入口の電灯がずっと点いているユニークさ。
興行収益12億円突破は、ヴェンダース監督史上最高のようです。
日本財団「THE TOKYO TOILET」の企画のプロジェクトだそうです。
是非、ごらんになって下さいませ。
PS.必見「ローマの休日」がヒットしています。
こんなに嬉しいことは、ありません。是非是非、スクリーンで見ていただきたいです。
2023年 日本・ドイツ合作映画 カラー スタンダード 124分
©︎2023 MASTER MIND Ltd.